人生設計に欠かせない保険
一寸先は闇という言葉があるように、人生いつ何時問題が発生するのか分かりません。
例えば事故、あるいは病気、その他にも様々な原因によって人生のプランが崩れてしまうということはあります。こういった問題が発生したとき、その問題をある程度押しとどめることができるのが「保険」というものです。事前に保険を掛けておくことによって、いざ問題が発生したときに収入が得られるようになり、大幅な路線変更をせずに済む場合があります。
ただ、保険といっても販売している企業は多くあり、さらに1つ1つの保険を見てみても種類が多く、どのような保険に加入すれば良いのかわからないという人も多いのではないでしょうか。
もし誰に取っても最高の保険が存在していれば、それをここで紹介して終わりにすることができるのですが、実際にはそうではありません。というのも、保険は「人によって」適切なものが違っているため、誰にとっても最高の保険というのは存在していないためです。自分のライフプランやライフステージに合わせて、適切な保険選びをしていくことが重要なポイントとなります。
それでは、どのようなライフプランの人がどのような保険に加入するのが良いのか、ということについてその一例を紹介します。
世帯の人数で変化する保険の掛け方
現在一人暮らしの人、あるいは今後も一人暮らしであることを考えている人については、必要となる保険の種類が限られてきます。
というのも、保険をあくまでも「自分」のためだけに掛けることができるためです。生命保険のように「自分自身」に対してお金が入るわけではない保険については、それほど必要性が高いわけではありません。加入するとしても、せいぜい葬儀の費用を賄える程度の保険金のもので良いということになります。
ただし、医療保険や傷害保険については、たとえ一人暮らしの人でも無視できません。実際、一人暮らしにとって特に備えて置かなければならないのが、事故や怪我などによって収入が途絶えてしまうこと、あるいは減ってしまうことです。そういったことに備えるために、医療保険や傷害保険については十分考えて加入を行っておく必要があるでしょう。
また、「結婚をしている人」「子供がいる人」については、加入するべき保険の種類が変わってきます。とくに自分がそれらの人に取って経済的な支柱となっている場合、加入するべき保険は自分のためだけのものではなく、家族のことも考えたものである必要があります。例えば、一人暮らしにおいてはそれほど重要では無かった生命保険なども、世帯を持っている人にとっては加入を検討する必要もあるでしょう。
貯蓄保険と掛け捨て保険はどちらを選ぶべき?
さて、ひとくちに生命保険と言っても、大きく二つの種類が存在しています。
いわゆる「貯蓄保険」と「掛け捨て保険」と呼ばれるものです。名前だけを見ると前者の方が優れた保険のように見えるかと思いますが、実際にはこの二つはそれぞれメリットが存在しているため、自分の状況に合わせて利用する保険を選択する必要があります。
まず貯蓄保険というのは、保険の掛け金がそのまま貯蓄されていき、満期を迎えた際に返戻されるようになっている仕組みの保険の事を言います。そのまま帰ってくるというだけではなく、利息が付いてお金が増えて戻ってくるということがあるため、保険としてだけではなく長期的な資産運用の目的で利用されることもあります。
むしろどちらかというとそちらの目的で利用する場合に適しており、単純に保険の効果のみを求める場合については「掛け金」が高額であるため向いていないこともあります。また、貯蓄保険の場合でも特約をつけた場合、その特約の掛け金については掛け捨ての設定となっている場合もあるため、事前に特約の掛け金がどちらで扱われるのかを確認して置く必要があります。
これに対して掛け捨て保険というのは、保険料が返戻されることがない仕組みです。その代わりに保険料が安く設定されており、月々の家計を圧迫しにくいというメリットがあります。
愛犬や愛猫にはペット保険を
最後に、ペット保険についても紹介しておきましょう。こちらは犬や猫のようなペットを飼っている人、あるいは今後ペットを飼う予定のある人であれば加入を検討する必要があります。
まずペット保険とは、その名の通り犬や猫が動物病院で治療を受けたり、診察のために通院をしたりする際に、掛かった費用に対して保険金が下りるサービスです。そもそも犬や猫のようなペットには、人間のような社会保険が存在せず、どのような病院で治療をしても、費用の負担額は10割となります。この極めて高額になりやすいペットの医療費を軽減するためには、民間のペット保険への加入が欠かせません。
ここで「どのペット保険に加入すればいいか」という疑問が発生しますが、こちらも先に挙げた保険と同じく人によって最適な保険が異なるため、しっかりと保険料や補償内容を見極めたうえで、適切な保険選びをしていく必要があるでしょう。
参考:ペット保険・動物保険ならPS保険/ オリコン顧客満足度総合1位!
実際、ペット保険は人間の保険と同じく、加入時の年齢や補償内容によって保険料は変化します。参考までに、「1歳の小型犬」が医療費と入院費を包括的に補償するペット保険(PS保険)に加入した場合、毎月の保険料は1,500円から2,500円程になります。
加入する年齢が高ければ高いほど、補償内容が手厚ければ手厚いほど、毎月の保険料も高くなりますが、ことペット保険に関しては「身体の大きさ」によって医療費や保険料が変化するという特徴があります。具体的には、医療費が高い大型犬は保険料も比例して高く、医療費の安い小型犬は保険料も比例して安くなるでしょう。この点は、人間の保険には無いペット保険だけの特徴です。