ポートフォリオとは
英語で書類を運ぶためのケースのことを、ポートフォリオといいます。
もともとは美術界では自己作品を他者に示すために作成する作品集のことです。
しかし、他にも投資の世界でもポートフォリオという言葉は用いられます。
そして現在ではこちらの意味の方が一般的であり多く用いられる頻度が高まっています。
投資におけるポートフォリオというのは、リスクを回避するために複数の金融商品を分散させることを指します。
有名な言葉として、複数の卵を一つのカゴに入れるなということが言われており、一つのカゴに卵を入れると全てが割れる可能性がありそのリスクを回避するために複数のカゴに入れて運ぶべきであるということからこのような考えが来ているのです。
企業が事業を展開するにあたって、一つの事業を中心に行なっていると、どうしてもそのような事業への依存度が高くなります。
もしも、その事業が傾いてしまい事業の収益が減ってしまえば企業のダメージが出てきます。
複数の事業を担っておけば、事業の利益が分散されるので他の事業でダメージを受けたとしてもダメージを最小化できるというメリットがあり、これがポートフォリオの考え方です。
資産運用でリスク分散がとても重要
投資をするにあたって、分散をすることがなぜ大事なのでしょうか。
これも、自分の投資した銘柄が暴落するようなことが起きた際、ダメージを大きく受けてしまい、場合によっては自分の資産を失うことが起こりかねません。
その点、複数の銘柄に分散をさせておき、なおかつ外貨預金であったり外国株式であったりといった国内以外の銘柄にも分散をさせておけば、暴落時のリスクを抑えることが可能になります。
ポートフォリオを組むにあたっては、しっかりとリスクを回避するために銘柄を分散させることが重要になります。
せっかく銘柄を分散させたつもりであっても相関性があるとリスク回避がうまく行えないことがあります。
そこで、完全に独立した銘柄であり、その相関性がないものを選ぶことが重要ですし、国内株式の銘柄だけでなく外国株式への分散も重要になります。
自分に合ったポートフォリオを考える
投資についてはリスクがない投資というものはありません。
大きなリターンがあるならば大きなリスクを負う可能性もあります。
大事なことは、リスクを恐れて投資をしないということではなく、少しでもリスクを抑えて投資をすることが重要です。
ポートフォリオを組むに合ったって、自分なりにリスクを理解しておくこと、そしてそれを納得した上で投資をすることが重要です。
そして定期的に見直しをして自分の投資が正しいかどうかの判断をする機会を持つようにしましょう。